インフレ下では、安いハンバーガーを食べる人もいれば、LVのバッグを買う人もいる

世界中の消費者は崩壊寸前にあるようだ。前例のないインフレ圧力の影響で、消費者は今や食品、漂白剤、安いハンバーガーなど一部の必需品しか購入できなくなっている。しかし、富裕層は3,000ドル相当のLVハンドバッグを買おうと躍起になっている。

投資家は経済が景気後退に向かっている兆候を探るため、第2四半期の企業収益を注視している。しかし、これまでのところ、消費者からのシグナルはまちまちだ。燃料と食料価格による打撃が最も大きい国々では経済が弱体化した。しかし、クレジットカードなどのデータを見ると、依然として旅行やその他の高級な趣味に大金を費やしている人もいるようだ。

米国の消費者信頼感指数は、インフレと金利上昇への懸念が根強い中、7月に3カ月連続で低下した。

高級品グループ、ルイ・ヴィトンは第２四半期の売上高が１９％増加したが、今年の第１四半期よりわずかに減少した。

決済代行会社ビザは、夏の旅行ブームと消費者の回復力を反映して、国境を越えた取引量が40％急増したと発表した。

しかし、消費者需要の低迷により、 Xboxメーカーのマイクロソフトのビデオゲームの売上は打撃を受け、同社はXbox関連の売上が7%減少したと報告し、現在の四半期もさらに縮小すると予想している。マイクロチップメーカーのテキサス・インスツルメンツ（TXN.O）も、個人向け電子機器に対する消費者需要の弱まりの影響を受けている。

購入！購入！購入！しかし、それはどれくらい続くのでしょうか?

消費財大手のコカ・コーラ、マクドナルド、ユニリーバは火曜日、値上げしても売り上げに影響はないと述べた。

ユニリーバは、製品価格を値上げし、今年上半期の基本売上目標を上回ったことを受けて、通年の売上見通しを引き上げた。ユニリーバは、ヘルマンのマヨネーズ、クノールの固形スープ、ドメストスの漂白剤など400以上のブランドを所有している。

世界中で約4万店のレストランを運営するマクドナルドは、世界売上高が予想の6.5％増を大きく上回り、約10％増加したと発表した。

それでも、シカゴに本社を置く同社は、特に欧州でのインフレ高騰により、低所得層の一部の消費者が安価な食品に「ダウングレード」し、よりボリュームのある食事プランの購入を減らしていることから、割引メニュー品目をさらに追加するかどうかを検討していると述べた。

コカ・コーラは、先進国と新興国市場の両方での成長により、第２四半期の世界の販売量が８％増加し、平均販売価格が約１２％上昇したと発表した。

「コカコーラ社の結果は、価格が上昇しているにもかかわらず、消費者が低価格の代替品の購入をためらっていることから、同社のブランド価値を証明している」とCFRAのアナリスト、ギャレット・ネルソン氏は述べた。

将来的に不況はあるのでしょうか？

ドイツに本拠を置く靴メーカー、アディダスAGは、中国での事業回復が遅れていることから、今年の利益目標を引き下げた。

ゼネラル・モーターズは火曜日、将来の需要急増が見込まれる中、通年の利益見通しを再確認し、潜在的な景気後退に備えて支出と雇用を削減すると発表したが、四半期純利益が40％減少するというニュースが投資家の信頼を損ない、株価は下落した。

デトロイトの自動車メーカーの純利益の減少は、6月に最も深刻となった半導体チップの世界的な不足を含むサプライチェーンの混乱を反映している。

それでも、GMは潜在需要がたくさんあると見ている。