ロシアの貨物船がイギリス海峡で拿捕される

CNBCは、EUの対モスクワ制裁の強化に伴い、フランスが土曜日現地時間、イギリス海峡でロシア船を拿捕したと報じた。

報道によると、 「バルティック・リーダー」として知られる全長127メートルの船の乗組員は当局に協力しており、フランス北部のブローニュ＝シュル＝メール港に避難したという。貨物船は自動車を積んでおり、目的地はサンクトペテルブルクだったと伝えられている。

イギリス海峡海事局の広報室はNBCニュースに対し、この船舶は「現在EUの制裁リストに載っているロシア企業の所有物である疑いがある」と確認した。この件に関して、ロシアのRIA通信は、在フランスロシア大使館がフランス当局に直ちに連絡を取り、説明を求めていると伝えた。

イギリス海峡海事局は、 「沿岸警備隊は毎晩、イギリス海峡を渡る移民を探してその地域を巡回している。彼らはロシア船に遭遇し、船内を検査し、フランスの港に戻るよう命じた」と説明した。

NBCニュースによると、フランス税関当局は現在、この船舶が制裁に違反していないか調査中だという。

米国とその欧州同盟国は、今週のロシアによるウクライナ侵攻をめぐり、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領に直接制裁を課すことを決定した。

海上貨物船に加え、貨物航空も紛争の影響を受けている。追跡サービス「フライトレーダー24」の広報担当者イアン・ペチェニック氏は、通常はロシア東部上空を飛行するアラスカ州アンカレッジ発の貨物便「数十便」の経路が変更されたと述べた。

貨物輸送会社フェデックスは日曜日、ロシア行きの航空便を一時停止したと発表した。同社は声明で、状況が許す限りロシア国内およびロシアと他国の間でサービスの提供を継続すると述べた。

先週、デルタ航空はロシアとウクライナの紛争の直後にアエロフロートとの提携を停止した。

ＥＵ首脳らは木曜日、主要な技術や市場へのアクセスを遮断することでロシア経済の戦略的分野を標的にすることを目的とした新たな一連の制裁を支持した。欧州委員会のウルズラ・フォンデアライエン委員長は、ロシアの経済基盤と近代化能力を弱体化させ、「EU内のロシア資産を凍結し、ロシアの銀行の欧州金融市場へのアクセスを遮断する」ことも目指すと述べた。

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